そのあいだずっと八柳さんが作った道具を使ってきました
そのうちのひとつが幅決め器(はばきめき)です
幅決め器とは竹細工の主要な材料であるヒゴを一定の幅で削るための道具です
ヒゴの幅と厚みが一定であればあるほどより精巧に竹細工を作ることができます
| 幅決め器(中央) |
そのヒゴつくりに欠かせないのが幅決め器をはじめとする各種の道具です
八柳さんの作った道具はシンプルで使いやすいです
もっとも他のひとが作った道具を使ったことがありませんのでその点ご承知くださいね
さてこの幅決め器ですが欲を言えば二つ難点がありました
1.設定したよりもずっと幅広の竹を引いたとき竹が刃に喰われてダメになること
2.竹を強く引いた際にその勢いで幅決め器自体が持ち上がってしまうこと
これらの問題を解決するために研究熱心な八柳さんは最近幅決め器に改良を加えました
1については刃を固定しているL字金具を二つ重ねて固定することにしました
こうすると左右の刃が構成する角度が前よりも鋭角になり竹が刃に喰われにくくなります
また八柳さんにとっては幅決め器を作る際にL字金具を切るという手間がなくなりました
| 刃を固定するL字金具の形状(改良前) |
| 刃を固定するL字金具の形状(改良後) |
あきれるほど簡単な改良ですがこれで幅決め器がガタつくことが全く無くなりました
| 竹割り台への固定方法(改良前) |
| 竹割り台への固定方法(改良後) |
八柳良介さんは青竹細工道場を主宰しています
久しぶりのコメントでしたね。 器具が新しいものを使っているように感じました。 竹細工というと、刃物一本で色々なサイズの物を作ってしまうようなイメージが有りますが。 職業柄、器具が気になります。 他の場所で使われているものなどを見たら、コメントください。 以前、プラスチックで作られたものは、同じ大きさの穴になり、水切りが悪いと。 手で作ったものは不揃いなので、逆に水切りが良いのだとか。 まあ、同じように切っても組む時にばらつきが出ますね。
返信削除ほとんど竹割り包丁一本で作るというような職人もいたようです
返信削除昨年宮崎県の日之影というところの竹細工資料館を訪れました
そこに廣島一夫さんという方が遺された竹細工の道具が作品とともに展示されていました
道具といっても竹割包丁、ハサミ、ヤットコというようなシンプルなものばかりでした
幅決め器や厚さ決め器なんてものはありませんでした
カルイや菊底かごなど廣島さんの遺作はヒゴの幅がきちんと揃っていました
こんなシンプルな道具でこんなにもきれいに作れるのかと…
生業としてなるべくたくさん作るにはやはり道具が必要かなと思います
竹細工は薄利ですから手間をかけないでたくさん作る必要があるでしょう
素人が技術力を補うためにも道具があるといいかなと思います
それでも上手くなりたければなるべく道具は使わないほうがいいでしょう
ヒゴを鉈で上手く作ろうとすれば指をケガしたり肘が腱鞘炎になったりします
避けて通れない道かなと思います
道具作りにすっかりはまり込んでしまった人を見たことがあります
竹細工作りより道具作りの方が面白いようであれこれ作っていました
残念ながら使ってみたいような出来の道具ではありませんでした
藁竹茅としましては最低限必要な道具があればいいかなと思います
最近セミプロさん達の色々な努力に感心しながら拝読しております。昔みたいに生活の中での仕事でなく、趣味での竹細工羨ましく思います。元職人としては。
返信削除コメントありがとうございました
返信削除おっしゃる通り竹細工はもとより藁細工も茅葺きも今ではすっかり日常の生活から離れてしまいました
もはやこれらを専業とするのはきわめて困難です
また笊や籠も普段使いするにはあまりに高価です
他方で生活の糧をえるためではなく趣味としてこれらを製作したり鑑賞することが広く行われるようになってきました
藁竹茅といった自然素材の豊かさが疲弊したわたしたち現代人に大きな癒しをもたらすからでしょう
そのような価値のある藁竹茅の手業を少しでも後世に遺すお手伝いできればと思いやっています
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返信削除川越からなら福生は近いのでこちらにお出かけの節はお立ち寄り下さい。ネットでは翁竹心。
返信削除トム竹翁さん
返信削除こんばんは、お誘いありがとうございます。
もし機会がありましたら寄らせてください。