2019年1月18日金曜日

藁細工 寅(とら)

寅 2019年1月14日

これまで干支の酉、戌、亥と作ってきました
いずれも藁細工サークル「円座」で作り方を教えていただきました

これから毎月干支をつくることにして最初に寅を自作してみました
作り方は昨年暮れに作った亥(改)からの援用です

<材料> 藁 ハカマを取り除き、軽く叩いたもの 50本
     ラフィア
     ボンド
<道具> ものさし、はさみ(大・小)、竹針、霧吹き、クリップ

胴体つくり
藁50本の根元側を長さ12㎝に切り2か所をラフィアで縛って円筒状にします
片側3㎝を斜めに切り落とします
切り落とした面が顔になります

表皮つくり
残りの藁を根元側から長さ40㎝に切ります
これを使って横編み(2回)で表皮をつくります

<横編み(2回)>
藁一本の真ん中に長さ60㎝のラフィアを二本掛けます

上になっているラフィア二本は広げ、下のラフィア二本を持ち上げます

つぎの藁をのせます

上になっているラフィア二本は広げます

下のラフィア二本を持ち上げます

つぎの藁をのせます

これを繰り返していくとこうなります

10本くらい編んだら次は前足の部分になります
前足のところは一か所を三本にして三か所編みます
胴体にあててバランスを見ます

再び一本づつ編みます
編み終わりが胴体の末端と一致するように編み数を調整します
最後に後足になる三か所を三本で編み、末端を縛って編み終わりです


表皮の編みつけ
編み終わった表皮をラフィアで芯に縛りつけます
これは仰向けの状態です

下を向いた体勢はこうなります

表皮の藁を鼻先から左右交互に重ねて芯を包んでいきます
重ねた藁の先がばらけないように指で押えます

前足のところまできたら藁の先をクリップで挟んでおきます

前足の三か所は藁三本のうちの一本だけを取って立て気味に重ねていきます

前足の部分を過ぎたらまた一本づつ左右交互に重ねていきます
後足の手前まできたら重ねた二、三本を一緒にラフィアで縛ります

後足の三か所は藁三本のうちの一本だけを取って重ねていきます
重ねたところをラフィアで縛ります

尻尾つくり
藁を二本二本で体と同じ長さに綯い、両端をラフィアで縛ります

尻尾の根元を表皮の末端に結びつけます


尻つくり
股がもたつかないように胴体末端部の藁を少し切ります
○で囲んだあたりが切ったところです

胴体の末端のまわりの藁を上から順に右、左、右、左と重ねていくと尻になります



後足つくり
尻つくりで残ったわらを表皮の後足の藁と合わせてラフィアで縛ります

前足つくり
仰向けにして頭をこちら側に向けます

前足部分の胸側に藁を二本ずつ二か所竹針で差し込みます

差し込んだ藁を表皮の前足の藁と合わせてラフィアで止めます
はさみで足の藁を切って長さをそろえます

耳つくり
太くて堅い藁を短く切って参画に折り曲げます
頭の藁に差し込みボンドで止めます

あとラフィアで縛ったところは緩まないようにボンドを塗ります

できました!
怖いですか?
寅 2019年1月18日
ちなみにつぎの寅年は三年後の2022年ですよ!



2019年1月10日木曜日

竹細工 平ざる(1)網代編み

青竹細工道場へ通い始めてもうすぐ3年になります
そのあいだにいろいろな作品の作り方を八柳良介さんから習ってきました
波縁六つ目かご
六つ目花かご
四つ目かご
六芒星コースター
いかだ底かご
菊底かご
麺ざる
今日から8個目の作品として平ざるに取り組みます

平ざる 八柳良介
平ざるを横から見たところ


平ざるは麺ざると技法的に重なる部分がかなりあります
網代編みから始まり、七回し、回し編み、ござ編み、最後は縁巻きで終わります
麺ざるとのちがいは力竹を入れることと、ござ編みの途中から立ち上がっていくところです
麺ざるより大振りなので長く太いヒゴや縁巻きを作って使う難しさが増します

<寸法> 径36㎝ 高さ7㎝
<材料> 底編ひご 長さ70㎝ 幅6㎜ 厚さ 皮0.6㎜、身0.7㎜ 皮12本、身12本
     七回し  長さ3m
          幅 最初の一節までは6㎜、その先は6㎜から徐々に細くして3つ
          目の節で2㎜、以降は2㎜
          厚み 最初の一節までは0.7㎜、節を越したところから2節までは
          0.5㎜、それ以降は0.6㎜へ徐々に厚く
          皮または皮下1本
     回しひご 長さ4m 幅2㎜ 厚み0.7~1.0㎜ 皮8本、身8本
     縁あて  外 長さ140㎝ 幅8㎜ 厚さ2㎜ 皮1本
          内 長さ135㎝ 幅6㎜ 厚さ3㎜ 皮1本
     縁巻き  長さ5m 幅12㎜前後 厚さ0.6㎜ 身1本
          長さ4m 幅10㎜ 厚さ0.5㎜ 皮1本
     力竹   長さ80㎝ 幅10~12㎜ 厚さ1.5㎜ 皮3本
<道具> 竹割鉈(大・小)、竹割り器、幅決め器、厚み決め器、剝ぎ器、編み台、
     長足画鋲、ハサミ、ニッパー、メジャー、ノギス、鋼製コンパス

網代編み
底は網代で編み始めます
そのためのひごをつくります
ここをクリックすると参考になる動画などが見られます
①長さ70㎝の丸竹の先に鋼製コンパスで幅6㎜でケガキます
②竹割鉈で四つ割りします
③小割用の竹割鉈で幅6㎜に割ります
 以下はすべて小割用の竹割鉈を使います
④厚さ2.5㎜に剥ぎます
⑤厚さ1.3㎜に剥ぎます
⑥節の山を削り取ります
⑦皮を0.6㎜、身を0.7㎜に剥ぎます
 元の最後2㎝は割らないでおきます
⑧皮と身をそれぞれ厚み決め器で仕上げます

<仕上げ方>
①厚み決め器の食い込みが悪いときは鉈で厚み決め器の刃の裏側を研ぎます
②身の節は両面を削ります
③両端を持って湾曲させて見て、きれいに丸くなるように削ります

きれいに仕上がるとひごの曲がり具合が同じようになります

「網代編み」
編み台の上に「おさえ」を置きその両端下に短いヒゴを差し込みます

タテの一本目
底編みひごを一組、皮ひごが右側になるように広げて「おさえ」の下に差し込みます

タテの残り五本
一本目と同じように差し込み、六本の節の位置を一直線に合わせます
終わったらひごの末端(写真の右側になります)を完全に割り裂きます

ヨコの一本目
タテのひごに直交させてヨコにひごを一組左から差し込みます
向こう側が身、こちら側を皮にします
タテの左の二組をすくい、真ん中の二組はおさえ、右の二組はすくいます

差し込んだひごの節が押えた縦のひご二組の真上に来るようにします

ヨコの二本目
左の一組のひごをすくい、次の二組はおさえ、次の二組はすくい、最後の一組はおさえます
差し込んだひごの位置がおさえたタテの二組のひごの真上に来るようにします

右から2番目のタテのひごの節をヨコのひごの上にずらします

一番左のタテのひごの節をヨコのひごの上にずらします

ヨコの三本目
一本目と逆のパターンです
二組ごとにおさえ、すくい、おさえと差し込んで節はタテの左二組のひごの上に乗せます
右から三番目のタテのひごの節はおさえている二組のヨコのひごの上に乗せます

ヨコの四本目
二本目と逆のパターンです
節は右から二番目と三番目のタテのひごの上に乗せます
左から三番目のタテのひごの節はおさえている二組のヨコのひごの上に乗せます

ヨコの五本目
一本目と同じパターンです
節を真ん中の二組のタテのひごの上に乗せます
左から二番目と一番右のタテのひごの節をおさえている二組のヨコのひごの上に乗せます

ヨコの六本目
二本目と同じパターンです
節を左から二番目と三番目のタテのひごの上に乗せます
ヨコのひごの末端(写真の左側になります)を完全に割り裂きます

目の隙間を棒で詰めます

「網代編み」ができあがりました

はい今日はここまでです

2019年1月1日火曜日

ゆく年くる年

2018年のこと
細工
一入亭がある新潟県魚沼地方の農家からいただいた藁を使って夏に猫つぐらを作りました
バックのヨシズと猫つぐらがなんともアンバランスな季節感!
猫つぐら 2018年9月
藁細工のサークル「円座」で教わって作った干支の亥の置物です
腹と頭の編みがなかなか覚えられませんでした
亥 2018年11月
習った亥をベースに難しい編みをしなくても良いモデルを作ってみました
ついでに牙は爪楊枝でリアルにしてみましたがいかがでしょうか?
これを量産して親類縁者に配りました
亥(改)2018年12月
円いしめ縄もたくさん作って配りました
しめ縄 2018年12月
細工
群馬県にある青竹細工道場へ月一回かよって八柳良介さんに教えてもらいました
八柳さんからは「一つの作品を10個作ればまあまあになる」と言われています
そこで習ったものを川越の竹を使って自作しました

菊底かごは7個作りました
菊底かご 2018年5月
めんざるは5個作っているところです
めんざる 2018年12月
葺き
ことしは一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の2年目です
「差茅」で春に前中門の正面を修理しました
前中門正面 2018年5月
春に修理した面積が小さかったので茅が余りました
その茅を使って左側面の「ミズミチ」ができたところを秋に修理しました
左側面 2018年10月
差茅の作業は2年目でしたが体力的なきつさは変わりませんでした
足腰の力や腕力は普段から鍛えておかないとおぼつきません

11月には「い」の茅場の茅刈りをしました
今年の茅は生育が良かったと思うので「い」の茅場だけで来年の差茅は間に合うでしょう
「い」の茅場 2018年11月
2019年のこと
細工
干支のネズミとしめ縄は親類縁者に配るので必ず作ります
ネズミは可愛らしく作りたいですね
しめ縄はもっぱら心を込めて作ります
これら以外にも何か「円座」で習って一つ二つ作りたいと思います

細工
今年は「青竹細工道場」で八柳さんから平ざるの作り方を習います
このほかに四ツ目かご、いかだ底かご、菊底かご、めんざるを自作しようと思います

葺き
今年は春に1回だけ差茅をします
やる場所は前中門の右側です
茅葺き作業にはパワーが必要なので冬場から筋トレしておきます

こんなところでしょうか
2019年も「藁竹茅」をよろしくお願いします!
めんざるの編み 2018年8月