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2025年1月4日土曜日

ゆく年くる年 2024-2025

2024(令和6)年 回顧
2024年から始めた100の手仕事™へはたくさんの皆さんにご参加をいただきました
工房でのレッスン開催は54回、工房外でのワークショップ開催は24回を数えました
あわせて200名以上の方に手仕事を楽しんでいただいたことになります

細工
東京農工大学のわら工芸サークルではサークルのメンバーに作り方をお伝えしました
それと並行してサークルの運営にも携わりました
サークルにいられるのは4年間という決まりです
それがコロナ禍での2年間も含めて6年間もサークルにいました
このサークルに期待していた通り藁細工について色々なことを知りまた経験できました
もう思い残すことはありません

100の手仕事™のラインナップを充実させるために新規に作品を制作しました
ハギゴ
縄ぞうり
縄暖簾
手提げ
宝船

たわし
卵苞
吊り唐辛子

大注連縄
干支の創作
枝葉果さんが「円座」で習ってきた蛇が可愛かったので創作は休みました

細工
100の手仕事™のレッスンとして二人の方にお伝えしましたが納得いきませんでした
原因は自分自身の力不足です
このところ藁細工ばかりやっていて竹細工から離れていたので腕が鈍ってしまいました

100の手仕事™のラインナップを充実させるために新規に作品を制作しました
火吹き竹
杓子差
呼子
共縁六つ目かご
共縁四つ目かご
葺き
2024年は一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の8年目でした
正面右側を差茅で修理しました
後中門右側
出来は「上」でした
期間を通じて助っ人を得たので作業が順調に進みました
差し込んだ茅を最後にそろえたので刈り込みはほんのわずかで済ませました
ヘラ  新 旧 

2025(令和7)年 展望
多くの皆さんに100の手仕事™を楽しんでいただくためつぎのように開催します

100の手仕事™では作品の作り方をワークショップ形式でお伝えすることを基本にします
ワークショップ以外の作品を制作したい方には個別レッスンでお伝えします
いずれも藁竹茅の工房(埼玉県川越市郭町2‐4‐29)で行います

細工
7月から12月にかけて100の手仕事™のワークショップ、レッスンを工房で行います
工房以外でも月に一回程度ワークショップを行います
これと並行して100の手仕事™のラインナップを充実させる新規作品の制作を行います

細工
1月から4月にかけて100の手仕事™の作品のおさらいをします
そのためこの期間は100の手仕事™のワークショップ、レッスンは行いません

葺き
5月に右側前半分を差茅をします
今年はさらに多くの助っ人の参加が期待できるのでよりスムーズに作業ができそうです
100の手仕事™のワークショップ開催も想定します


2024年1月4日木曜日

ゆく年くる年 2023-2024

2023(令和5)年 回顧

細工
ワラサーの活動と藁竹茅のワークショップを並行して実施しました
そのため課題以外の制作はほとんどできず創作意欲も低いままでした
ワークショップは25回実施したのでかなり多くの人に藁細工をお伝えできました

ワラサー(東京農工大科学博物館友の会わら工芸サークル)での課題制作
源兵衛草履
米俵
えじっこ

バンドリ

ワークショップ
ザ・サン(川越)15回
廻り道(鎌倉)5回
その他 5回

干支の創作
今年はうまい干支の龍が思い浮かばず創作を休みました

細工
今年は竹細工のワークショップを2回実施しました
ザ・サン(川越)で六つ目かごと四つ目かごです
竹細工のワークショップは藁細工のそれと違って材料の準備に手間がかかります
参加された方は満足かもしれませんがヒゴを編むだけでは竹細工をやったとは言えません
今後はヒゴ作りもお伝えしたいと思います
六つ目かごのワークショップ

葺き
2023年は一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の7年目でした
正面右側を差茅で修理しました
正面右側
天候に恵まれたのと最終2日間は助っ人を得たので作業が順調に進みました
例年ほんの申し訳程度に屋根バサミで刈り込みをしていました
やっても意味がないように思ったので今年はやりませんでした
これで様子を見てみます

2024(令和6)年 展望

今年から100の手仕事™として藁細工、竹細工、茅葺きのレッスンを行います
自宅の工房で参加者の希望する作品の作り方をお伝えしていきます
ワークショップはこれまでどおり外部で行います

細工
ワラサーは4年生になるので伝えることとサークルの運営を主にやることになります
ワークショップは川越、鎌倉、東大宮で開催します
川越ではレベルアップできるカリキュラムで鎌倉では毎回楽しめるものを作ります
東大宮では季節に合わせた作品を作ります
以上に加えて100の手仕事™としてレッスンを行います

細工
100の手仕事™としてレッスンを行います

葺き
2024年の春に後中門の右側を差茅をします
さらに多くの助っ人の参加が期待できるのでよりスムーズに作業ができそうです
100の手仕事™としてレッスンも想定しますが参加する人はいないでしょう

2023年1月1日日曜日

ゆく年くる年 2022-2023

2022(令和4)年 回顧

手創り市(雑司が谷鬼子母神)に出店
2022年12月17日

細工
なんという年だったのかと思います
去年の今ごろはまったく想像もしなかった展開がありました

年初に展望していたのはこれまでの6年の延長線上でのことでした
ワラサーの課題制作をメインに干支の創作と正月飾りを友人知人に作り贈ることなどです
また地味にマイペースで藁細工を楽しむ一年になるのかなと思っていました

ワラサー(東京農工大科学博物館友の会わら工芸サークル)での課題制作
干支の創作
ウサギ
毎年作り贈っていた友人知人への正月飾りは気乗りがせず休むことにしました

年初には予定していなかった以外の制作が今年新たに作った作品の多数を占めました
想像もしなかったことが2022年の後半に起きたからです
わら de ポシェット
砥石袋
わら de サコッシュ
しめ飾り(蛇)
しめ飾り(鶴)

しめ飾り(宝珠)
しめ飾り(玉)
しめ飾り(めがね)
わら de サコッシュL
鍋敷き(組編みタイプ)

それは川越で藁細工ワークショップの講師を始めたことです
とつぜん人に藁細工の作り方をお伝えする機会を何度も持つことになりました
川越でのWS photo 峯山真里奈
川越でのWSは安田太陽さん(The Sun)という方の企画で実現しました
太陽さんとは川越春まつりの船頭で新河岸川を一緒に漕いだことで知り合いました
お互い手仕事に興味を持っていることがわかりました
そして太陽さんの事務所(川越市喜多町の弁天長屋)で藁細工のWSをやることに

7月から11月まで毎月2,3回で都合13回開催し、参加者はのべ40人ほどありました
作ったものは干支、縄飾り、砥石袋、草履、しめ飾りです

そのWSに参加された峯山真里菜さんという方が興味を持ってくれました
その方は鎌倉市大町で「うつわと手仕事 廻り道」という店を経営いしています
その店で川越と同じようなWSをやってもらえませんかということでした
急いで準備して12月に開催したカメを作るWSは2回とも満員の盛況でした
鎌倉でのWS photo 峯山真里奈
川越と鎌倉でのWSの他にも新潟の方からのご希望で一入亭で7回お伝えしました
作ったものは干支、縄飾り、砥石袋、草履、ストッカー、しめ飾りです

WSに参加した方々からは「楽しかった」「あっという間だった」などの声を頂きました

私の藁細工、竹細工、茅葺きの目的はつまるところそれを後世にお伝えすることです
WSはこの目的にぴったりと当てはまる活動だと思いました
またWSを準備し実施することは自分自身が学び直す機会にもなると分かりました

安田さんも峯山さんも若くてその世代ならではの感性とスタイルをお持ちです
そういう方々と自分が目指すことを共にできたのは稀有な幸いでした

細工
今年は生活の場面で使えるものを作ろうと思っていました
それが藁細工のWSに押されて竹細工の時間が縮小してしまいあまり作れませんでした
その中ではコーヒードリッパーの制作が刺激的で今後も続けたいと思いました
バイクかご フロント用
六つ目籠
バイクかご リア用
コーヒードリッパー
葺き
2022年は一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の6年目でした
正面左側を差茅で修理しました
作業の詳細は茅葺き日記に記載しました
一入亭
今年は5月以内に終わらせようと日程を前倒しして作業しました
例年より葺く屋根面積が広く茅が足りなくなりました
急いだので下部の表面が少々膨らんでしまいましたがそのうち目が慣れるでしょう


2023(令和5)年 展望

細工
ワラサーは3年生になるので教わる立場の最終年です
3年生ではエジッコ、げんぺい草履、米俵、ばんどりを作ることになっています
これまでどおり制作しながらブログに記録していつでもお伝えできるようにします

サークルでの製作のほかに自分が作りたいものを考えて作ることにします
2024年の干支の龍はあまり作ったことのないものになるでしょう

WSは川越と鎌倉で月に数回開催しようと思います
川越ではレベルアップできるカリキュラムで鎌倉では毎回楽しめるものを作ります
すでに鎌倉で1月25日に鍋敷き(組編み)を作るWSが予定されています

新潟の一入亭でもゆくゆくはWSが開催できたらいいなと思います

細工
安田さんと共同して竹細工のWSを1月から始めます
初回は六つ目籠ですでに参加者の募集を開始しています

ほかに生活の中で使えるものをいくつか作りたいと思います

葺き
2023年の春に正面の右側を差茅をします
藁細工のWSを始めたおかげで茅葺きに興味をもってくれる人が出始めました
それらの人に茅葺きの現場を見てもらい理解を深めてもらおうと思います

さて2023年は藁竹茅にとってどんな年になるでしょうか?

2021年12月30日木曜日

ゆく年くる年 2021‐2022

2021(令和3)年 回顧展

うし

細工
ことしあらたに作った作品はわずかです
新居に移ったのとわら工芸サークルの活動が中止になったのが影響しました
それでもわら工芸サークルの仲間との藁遊びを何回もしました
それは作り方の再確認になったしコロナ禍にあってはそれ自体楽しいことでもありました

タコ

とり

しめ縄 for 2022
細工
自分で考えながらいろいろなものを作りました
その出来栄えはまちまちでした
手提げかごは気に入りましたが御用かごにはちょっとがっかりしました
そのほか生活雑器を思いつきレベルで作りました
手提げかご
自在鉤ランプ
たけ de ツルシマス・ツリー

たけ de 非常ライト入れ

四ツ目かご(背高)
御用かご

一閑張り手提げかご

たけ de 仕込み洗剤入れ
葺き
2021年は一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の5年目でした
当初は正面左側を予定していましたが痛みが激しい後中門の正面を差茅で修理しました
作業の詳細は茅葺き日記に記載しました

一入亭
昨年は体力的に過酷だったので今年は日程に余裕をもたせて作業しました
例年より葺く屋根面積も狭かったので楽でした
表面が少々波打っていて仕上がり具合はいまひとつでした


2022(令和4)年 展望

とら

手仕事をこっちに持ってくる
藁細工や竹細工などの手仕事を「あこがれ」だけに終わらせないというのが願いです
「あこがれ」とはきれいだなすごいなでも高いなと思いを寄せているだけの状態です
その先へ行かないと手仕事はすたれてしまう

藁細工展「ふくしま藁の文化」を見て来た知り合いが感心して言っていました
「ほんと藁で何でも作れるんだなぁ」と
ではではと後から見に行って藁で「いろんなもの」を作れることを改めて実感しました
「何でも」ではないにしろ「いろんなもの」は作れると
砥石袋 「ふくしま藁の文化」展示品
その「いろんなもの」は現代の生活の中ではほとんど使われていません
使われていないだけでなく藁細工に関心を持っている人すらわずかです
その広い展示場で展示品を2時間ほど見ていた間に他の入場者を見かけませんでした

手仕事を「あこがれ」で終わらせないためにはいったい何をしたらいいでしょう?
それがなかなかはっきりしませんでした
やっとこのごろ手仕事をこっちに持ってくることかなと思うようになりました


いま所属しているわら工芸サークルでは藁細工の売買や個展のことが軽く話題になります
これが手仕事への「あこがれ」のひとつのカタチなのだと思いながら聞いています
「どこそこのだれがつくった何々はすごくきれいで何千円だ」とか
また様子のいい作品ができると「これはいくらいくらで売れるよ!」とか

ものごとをすぐに金銭に置き換えて考えるのはいまの世の中の習いです
このようにして手仕事も金銭に置き換えられて「あこがれ」になるのです

手仕事を生業にしたい人やその作品を金で手に入れたい人がいてもおかしくありません
それがいまの世の中の成り立ちですから

おかしくはないにしても生活の中に息づいてきた手仕事はこうしてつぎつぎ失われます
手仕事の製品はたいてい高価でとても普段使いなどできないからです
そして手仕事はただの「あこがれ」となります

このような立ち位置が変わらないと手仕事は滅びるでしょう
手仕事の終焉は人間らしい暮らしの終わりでもあります
どうしたらいいのでしょう?


手仕事をあっちに置いておくのではなくこっちへ持ってくるのです
手仕事を売り買いのただなかに埋没させず日々の暮らしの中に取り戻すのです
自ら作り自ら使うという失われた習慣を再び身にまとうのです

7000年前の遺跡(東名遺跡・佐賀県)から500点もの竹かごが発見されたことがあります
そして現在使っている竹細工の殆どの技術が既にその頃完成していたのが分かったのです
竹細工がいまに伝わっているのは人々がそれを生活の中でずっと作り使い続けたからです

手仕事はその製品を実際の生活の中で使い眺めて効用を味わえるだけではありません
現代の生活ではこちらの方がより重要とも思えるような数々の恩恵を人にもたらします
たとえば

手仕事でものを作ることが達成感や気力の源泉となり生活にハリを産む
手仕事を人と一緒にすることで人とのつながりが維持され孤立の防波堤になる
手仕事の材料を栽培や採取することなどを通じて自然に触れその大切さを再認識できる

このようにして手仕事は自分と人と地球を結ぶ縁(よすが)となります
視点を変えればほかにももっと手仕事のかけがいのなさが見えてくるはずです

手仕事を「あこがれ」に終わらせずふだんの生活の中に置き直す
それが手仕事をこっちに持って来るということです
これを新年の言志とします
手仕事を 飾る門こそ 福来たれ
細工
2022年は農工大のわら工芸サークルの活動が再開され2年生になる見込みです
2年生ではコロナ以前はべんけい、円座、深沓、蓑などを作ることになっていました
制限されたサークル活動になるのでしょうからどこまでできるか不透明です

サークルでの製作のほかに自分が作りたいものを考えて作ることにします

2023年の干支の卯はあまり藁細工を見かけません
考えながら作ることになるでしょう

年末にはまた正月飾りを作って兄弟友人に贈ることにします

細工
生活関連のものをいくつか基本をきちんとおさえて作りたいと思います
何を作るかはこれから考えます

葺き
2022年の春は腐朽が進んでいる後中門の右側を差茅をします