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2025年5月2日金曜日

茅葺き 差し茅 茅拵え

この冬は大雪でした
その雪も4月に入ってみるみる解けました
例年通り5月の連休前から茅場で茅拵えをします
今年も二人の助っ人を得て快調に作業しました

<茅拵えの手順>
準備
茅を縛って束にするための太さ二分の荒縄が必要です
長さは一尋で本数は100本です
茅を集める際に鎌があるとやりやすい
手袋とホウカムリは必須で手甲もあるといい
さらにトリマー、馬二台、それにバカ棒を用意します

茅を束ねる
茅場に刈り倒されている乾いた茅を集めて荒縄で束ねます
茅の根元が飛び出したり引っ込んだりしないように揃えます
根元から40㎝の位置でまず巻き結びしてさらに片蝶結びします
結んだあと縄が沢山残るようであれば茅の本数が少なすぎで残らなければ逆に多すぎです
さらに80㎝上のところで同じように結びます
茅束を立てて地面に二、三度強く叩きつけて改めて根元を揃えます

茅を切る
茅束をウマの上に載せます
バカ棒でアタリを付けながら根元から80㎝と160㎝の位置で切ります
穂先の長い部分を集めて荒縄でしばります

茅を運ぶ
切り終えた茅を車に乗せて一入亭に運びます
差し茅の作業をするまで茅束は日当たりの良いところに置いて乾燥させます


2019年5月3日金曜日

茅葺き 茅拵え

差茅用に拵えた茅
刈った茅を茅葺きに使えるように加工する作業を茅拵え(かやこしらえ)といいます
拵え方は採用する茅葺きの方法によって違います
ここでは差茅用の茅の拵え方を紹介します

<工程> 茅を集める⇒裁断する⇒束ねる

<道具> 鎌、屋根鋏、ヘッジトリマ―、差茅定規、砥石、バケツ、一輪車

<材料> 荒縄

集める
4月下旬の好天の日に、前年11月に刈って茅場に寝かせておいた茅を集めます
茅場の雪はすっかり融けていて、茅がみるみる乾いていきます
とはいえ揃えて重ねておいた茅を持ち上げると下はまだ濡れたままです
ひっくり返してはやく乾くようにします
おおかた乾いたら長さ一尋(ひとひろ=160㎝)の荒縄で二重にしばります
わたしは一尋を両手を広げて縄の両端を握った長さとしています

裁断する
差茅に使う茅は長さ半尋(80㎝)で、図のように茅を裁断して拵えます
根元側から一尋のところで穂先側を切り落とします
穂先側はたいてい曲がっていて差茅に使えません

差茅定規を茅に当てて測りながらに切ります
ヘッジトリマ―で切る際はこんな感じです

ベテラン職人は屋根鋏でこんなふうに切ります

束ねる
長さ一尋(ひとひろ=160㎝)の荒縄で二重に縛って一束とします

ーー
一入亭の屋根を10年間ですべて差茅修理するプロジェクトを2017年に開始しました
屋根面積はおよそ200㎡なので1年間に20㎡づつ葺いていけば10年間で完了する計画です
これまで3年間の経験から、20㎡の差茅におよそ100束の茅がいることが分かりました
また1日6時間の茅拵え作業で30から40束の茅束ができます
なので3日間茅拵えするとその年の差茅に必要な束数を用意できます