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2018年12月20日木曜日

竹細工 麺ざる

麺ざる 八柳良介
中央の網代編みから外へ向かって回し編みが変化していく様子がきれいです
ひごの作りに一層の繊細さが求められる作品でしょう

めんざるは平たいざるですから縁以外はすべてが底の部分になります
その底を中央から外に向かって四つ異なった編み方で編んでいきます

<工程> 網代編み七回し回し編みござ編み縁巻ひごつくり縁巻き(身)縁巻き(皮)

<寸法> 径28㎝ 高さ3㎝
<材料> 底編みひご 長さ60㎝ 幅3.5㎜ 厚み 皮0.7㎜、身0.8㎜ 皮12本 身12本
     七回し  長さ2m 幅3.5㎜~1.5㎜ 厚み0.7㎜~0.5~0.6㎜ 皮1本
     回しひご 長さ3.6m 幅2㎜ 厚み0.6㎜、0.7㎜、0.8㎜ 各皮1本、身1本
     縁あて  外 長さ100㎝ 幅8㎜ 厚さ2㎜ 皮1本
          内 長さ100㎝ 幅5㎜ 厚さ3㎜ 皮1本
     縁巻き  長さ3.5m 幅10㎜ 厚さ0.6㎜ 身1本
          長さ2.5m 幅8㎜ 厚さ0.6㎜ 皮1本
<道具> 竹割鉈(大・小)、竹割り器、幅決め器、厚み決め器、剝ぎ器、編み台、
     画鋲、木槌、ハサミ、ニッパー、メジャー、ノギス、鋼製コンパス

#麺ざる #そばざる #蕎麦ざる

竹細工 麺ざる 縁巻き(皮)


縁巻き(皮)の仕上げ
幅を8㎜に、厚みを0.6㎜に仕上げます
・皮の縁巻きを三日間水に浸しておきます
・幅決めはサキからモト方向へと削ります
・厚み決めはまずモトからサキ方向に、つぎにサキからモト方向へと削ります
・節の厚みがちょうど良いか竹割鉈の握りで滑らせて確かめます
 
・二つの節山のうち葉がついていたほうだけ削り取ります
・縁巻きの両端を細く削ってできあがりです

縁巻き(皮)
モトを底から差し込んで右に一回巻きます

その右側にモトを差し込みます

ここが起点になります
左方向に一目飛ばしで二回巻き、霧を吹いて締める、を繰り返して巻いていきます

途中で縁巻きが切れたのでつなぎ直しです

身の縁巻きのところはこのような位置関係で越えていきます

二周巻いたあとさらに一目巻き、目から出たところをカッターでタテに四等分します

サキをくるりと曲げて輪にします

サキの先端を目に滑り込ませます

先端をゆっくりと下へ引きます

輪がなくなってクシャっとなるまで引き、余分なところをニッパ―で切ります

できあがりです!

八柳さんの講評
「七回しから回し編みあたりのヒゴの引き方が強すぎたので底が盛り上がっています」

2018年11月22日木曜日

竹細工 麺ざる 縁巻き(身)

ござ編みが終わったところ
縁あてつくり
縁あて  外側 長さ100㎝ 幅8㎜ 厚さ2㎜ 皮1本
     内側 長さ100㎝ 幅5㎜ 厚さ3㎜ 皮1本

縁あての長さは「底面の直径×3.14+15㎝」です
底面の直径が27㎝の場合は縁あての長さは100㎝になります

幅13㎜の竹を5㎜と8㎜に割ります
5㎜の方が内側、8㎜が外側の縁あてになります

一本の竹を違う幅に割る時は手前側を細い幅にします
竹の手前側面を右手親指の押して割幅を微調整します
竹の元をわき腹にしっかり挟み左手で竹の割れる先端あたりを握ります

割った竹を剝ぎ器で剥ぎます
右手親指で皮、人差し指で剝ぎ器の頭、中指と薬指で身を押さえ均一の厚みで剥ぎます
外側の縁あては両端10㎝を除いて皮のヘリを鉈で削ります
両端10㎝の身をテーパ―に削ります
丸くクセをつけてできあがりです
内側の縁あては両端10㎝を除いて断面が三角形になるように身を鉈で削ります
節山を削り取ります
両端10㎝の身をテーパ―に削ります
丸くクセをつけてできあがりです

立ヒゴの始末
竹が乾燥している場合は水に1時間ほど浸してヒゴを折れにくくしておきます
洗面器(大)に水を入れて製作中のザルを表を上にしておきます
さらにその上に水を入れた洗面器(小)を置きます


裏側を手前に向けます
どこから始めてもかまいません
立ヒゴを根元の少しうえで半殺しにします
それを右へ倒します
右隣りの立ちヒゴの後をとおり、二つ右隣りの立ヒゴの前に掛けます
これを一周繰り返します

立ヒゴの余分なところをニッパーで切ります

切り詰めすぎないように注意します

立ヒゴの始末が終わりました

縁巻きの仕上げ
縁巻き 身 長さ3.5m 幅10㎜ 厚さ0.6㎜ 1本
    皮 長さ2.5m 幅8㎜ 厚さ0.6㎜ 1本
縁巻きの幅は立ヒゴの間隔の8割にします
ヒゴの脇に皮が残っているときはまず厚み決め器で皮を取ってから幅決めをします


厚み決めはまず元の方から行います
ついで先の方から厚み決めします

先と元を尖らせてできあがりです

縁巻き(身)
縁あて(内)を底面に取り付けて洗濯ばさみで止めます

縁あて(内)のつなぎ目のところのヒゴ外周2段目と3段目のあいだにヒゴ通しを差します

縁巻き(身)を元の方から引き出します


3目左隣に縁巻きを差し込みます

さらに三目左隣に差し込みます

これを6回続けます

3目左の回しヒゴにヒゴ通しを外に向かって差します

ヒゴ通しに縁巻きの先端を差し込みます

縁あて(外)をモトから差し込みます

モトを縁巻きの巻き始めには入れずにもっと先に出します

縁巻きを元から締めていきます

そのとき縁あて(外)が底面の外周に乗るようにします

内外の縁あてのあいだに始末した立ヒゴが収まるようにします

一周巻き終わったら増し締めします

二周目からは内側で一周目の縁巻きの下に二周目が少し重なるように巻き締めます
二周目が上になってしまったときはヒゴ通しを使って下に入れます


三周して縁巻き(身)の巻き終わりです

2018年10月18日木曜日

竹細工 麺ざる 縁巻きひごつくり


麺ざるの工程は 網代編み⇒七回し⇒回し編み⇒ござ編み⇒縁巻き です
前回でござ編みが終わりました
今日は縁巻きに使う縁巻きひごをつくります
縁巻きひご 左が皮 右が皮下
この竹一本から上のひごが各16本できます
もちろん失敗なく作業できればということですが!

<作るもの>
縁巻きひご 長さ3.6m 幅8㎜ 厚さ0.5㎜ 皮と皮下各16本

<材料>
新子竹 長さ4m 直径5㎝

新子竹とはここではその年の6月に生えた1年生の真竹のことをいいます
縁巻きひごにする新子竹を採る適期は関東地方では秋の彼岸から年末までです

竹林で新子竹を採る際にはつぎの点をみて判断します
・表面の青みがきれいか
・節に白い粉を吹いているか
・全体が真っ直ぐか
・節間が長いか
・叩いてみて鈍い音がするか
・途中に枝が出ていないか
・節山が低いか
新子竹の節
新子竹は乾燥してしまうと縁巻きひごを作りにくくなるのでつぎのようにします
・採った新子竹は数日以内に縁巻きひごにする
・作業する場所は日向を避ける
・作り始めたら当日のうちにすべて最後の剥ぎまで終わらせる

<道具>
竹切鋸、竹割鉈、十字割り器、小割鉈、厚み決め器、幅決め器、クランプ、ノギス

<作り方>
両端切断
縁巻きに使いやすい長さ3.6mに両端を切ります

割り その1
竹割鉈で竹の上に十字に割りを入れます

割ったところに十字割り器をはめて鉈の背で叩いて割り進めます
叩いたたびに右手で竹を4分の1回転させてまた叩きます

竹の下まで割りおろします

割り終わったら鉈で中の節を取ります

これで4つ割りができました

割り その2
小割鉈で竹の上に2分の1の割りを入れます

鉈は真っ直ぐ立て皮の幅を左右均等に保って割ります
左右が不均等になったときは節を越える際に鉈と竹に加える力を加減して修正します

これで一本の竹が8分割されました

割り その3
さらに竹の上に2分の1の割りを入れます

まっすぐな節の越え方

右手の親指を強く押して竹の右側を広くする節の越え方

ノギスで10㎜前後になっているか確かめます

これで一本の新子竹を16分割できました

剝ぎ その1
上に割りを入れます

割合は皮側2、身側3です

皮側をクランプにはさみ身側を右手で持ち上げて剝ぎます
皮側の色味が左右同じで厚みが一定になるように身側を剥ぎます


剝ぎ その2
上に割りを入れます

皮側が1.2㎜になるように割ります

皮側をクランプにはさみ身側を右手で持ち上げて剝ぎます
皮側の色味が左右同じで厚みが一定になるように身側を剥ぎます
これは「剝ぎ その1」と同じ要領です

節をこえるときはまず鉈を喰い込ませてから身側を持ち上げるようにします

越えた先で皮側が薄くなりすぎそうな場合は左手親指で節を押し下げた状態にして剥ぎます

剝ぎ その3
上に入れる割りは皮側0.6㎜です

皮側のこの青みを保ったまま剥いでいきます

右手中指の先で皮と身を押し分けながら一度に3㎝づつ剥ぎます
節は「剝ぎ その2」と同じように鉈を使って越えます

もし身側があまりに薄くなって元の厚さに戻せなくなった場合の復帰のしかたです

これで剝ぎが終わりました

ここまで作ると縁巻きひごとして長期保存できます
ひごにカビが生えない場所に延ばした状態で保存しておけば1年以上たっても使えます
保存したひごを使う際には浸し樋に一昼夜以上漬けてから厚みと幅を決めます

縁巻きひごは最後に「幅決め」と「厚み決め」をして仕上げます
「幅決め」と「厚み決め 皮」は菊底かごのブログを参考にしてください

厚み決め 皮下
厚み決め器の刃はあらかじめねじの頭の高さを調節しておきます
すき間を測ることは難しいので、試しにひごを削って0.5㎜になるようにします

ひごの表面に皮が残っている場合はまずそれを上から下に向かって削り落とします

皮が取れたらひごを裏返し下から上へ向かって削ります
節の直前から右手でひごを勢いよく引き、節を越える瞬間に左手親指の力を抜きます
こうするとめったに刃が節に食い込んだり切れたりしません

つぎに上から下に向かって裏面を前と同じ要領で削ります
厚みが0.6㎜になるまでこれを繰り返します

厚みが0.6㎜になったらひごの節を鉈の柄のうえで滑らせてみます
鉈の柄にそってスムーズに滑るようであれば出来上がりです
滑りが悪ければ良くなるまでさらに節を削ります