2018年10月18日木曜日

竹細工 麺ざる 縁巻きひごつくり


麺ざるの工程は 網代編み⇒七回し⇒回し編み⇒ござ編み⇒縁巻き です
前回でござ編みが終わりました
今日は縁巻きに使う縁巻きひごをつくります
縁巻きひご 左が皮 右が皮下
この竹一本から上のひごが各16本できます
もちろん失敗なく作業できればということですが!

<作るもの>
縁巻きひご 長さ3.6m 幅8㎜ 厚さ0.5㎜ 皮と皮下各16本

<材料>
新子竹 長さ4m 直径5㎝

新子竹とはここではその年の6月に生えた1年生の真竹のことをいいます
縁巻きひごにする新子竹を採る適期は関東地方では秋の彼岸から年末までです

竹林で新子竹を採る際にはつぎの点をみて判断します
・表面の青みがきれいか
・節に白い粉を吹いているか
・全体が真っ直ぐか
・節間が長いか
・叩いてみて鈍い音がするか
・途中に枝が出ていないか
・節山が低いか
新子竹の節
新子竹は乾燥してしまうと縁巻きひごを作りにくくなるのでつぎのようにします
・採った新子竹は数日以内に縁巻きひごにする
・作業する場所は日向を避ける
・作り始めたら当日のうちにすべて最後の剥ぎまで終わらせる

<道具>
竹切鋸、竹割鉈、十字割り器、小割鉈、厚み決め器、幅決め器、クランプ、ノギス

<作り方>
両端切断
縁巻きに使いやすい長さ3.6mに両端を切ります

割り その1
竹割鉈で竹の上に十字に割りを入れます

割ったところに十字割り器をはめて鉈の背で叩いて割り進めます
叩いたたびに右手で竹を4分の1回転させてまた叩きます

竹の下まで割りおろします

割り終わったら鉈で中の節を取ります

これで4つ割りができました

割り その2
小割鉈で竹の上に2分の1の割りを入れます

鉈は真っ直ぐ立て皮の幅を左右均等に保って割ります
左右が不均等になったときは節を越える際に鉈と竹に加える力を加減して修正します

これで一本の竹が8分割されました

割り その3
さらに竹の上に2分の1の割りを入れます

まっすぐな節の越え方

右手の親指を強く押して竹の右側を広くする節の越え方

ノギスで10㎜前後になっているか確かめます

これで一本の新子竹を16分割できました

剝ぎ その1
上に割りを入れます

割合は皮側2、身側3です

皮側をクランプにはさみ身側を右手で持ち上げて剝ぎます
皮側の色味が左右同じで厚みが一定になるように身側を剥ぎます


剝ぎ その2
上に割りを入れます

皮側が1.2㎜になるように割ります

皮側をクランプにはさみ身側を右手で持ち上げて剝ぎます
皮側の色味が左右同じで厚みが一定になるように身側を剥ぎます
これは「剝ぎ その1」と同じ要領です

節をこえるときはまず鉈を喰い込ませてから身側を持ち上げるようにします

越えた先で皮側が薄くなりすぎそうな場合は左手親指で節を押し下げた状態にして剥ぎます

剝ぎ その3
上に入れる割りは皮側0.6㎜です

皮側のこの青みを保ったまま剥いでいきます

右手中指の先で皮と身を押し分けながら一度に3㎝づつ剥ぎます
節は「剝ぎ その2」と同じように鉈を使って越えます

もし身側があまりに薄くなって元の厚さに戻せなくなった場合の復帰のしかたです

これで剝ぎが終わりました

ここまで作ると縁巻きひごとして長期保存できます
ひごにカビが生えない場所に延ばした状態で保存しておけば1年以上たっても使えます
保存したひごを使う際には浸し樋に一昼夜以上漬けてから厚みと幅を決めます

縁巻きひごは最後に「幅決め」と「厚み決め」をして仕上げます
「幅決め」と「厚み決め 皮」は菊底かごのブログを参考にしてください

厚み決め 皮下
厚み決め器の刃はあらかじめねじの頭の高さを調節しておきます
すき間を測ることは難しいので、試しにひごを削って0.5㎜になるようにします

ひごの表面に皮が残っている場合はまずそれを上から下に向かって削り落とします

皮が取れたらひごを裏返し下から上へ向かって削ります
節の直前から右手でひごを勢いよく引き、節を越える瞬間に左手親指の力を抜きます
こうするとめったに刃が節に食い込んだり切れたりしません

つぎに上から下に向かって裏面を前と同じ要領で削ります
厚みが0.6㎜になるまでこれを繰り返します

厚みが0.6㎜になったらひごの節を鉈の柄のうえで滑らせてみます
鉈の柄にそってスムーズに滑るようであれば出来上がりです
滑りが悪ければ良くなるまでさらに節を削ります

0 件のコメント:

コメントを投稿