2019年5月3日金曜日

茅葺き 茅拵え

差茅用に拵えた茅
刈った茅を茅葺きに使えるように加工する作業を茅拵え(かやこしらえ)といいます
拵え方は採用する茅葺きの方法によって違います
ここでは差茅用の茅の拵え方を紹介します

<工程> 茅を集める⇒裁断する⇒束ねる

<道具> 鎌、屋根鋏、ヘッジトリマ―、差茅定規、砥石、バケツ、一輪車

<材料> 荒縄

集める
4月下旬の好天の日に、前年11月に刈って茅場に寝かせておいた茅を集めます
茅場の雪はすっかり融けていて、茅がみるみる乾いていきます
とはいえ揃えて重ねておいた茅を持ち上げると下はまだ濡れたままです
ひっくり返してはやく乾くようにします
おおかた乾いたら長さ一尋(ひとひろ=160㎝)の荒縄で二重にしばります
わたしは一尋を両手を広げて縄の両端を握った長さとしています

裁断する
差茅に使う茅は長さ半尋(80㎝)で、図のように茅を裁断して拵えます
根元側から一尋のところで穂先側を切り落とします
穂先側はたいてい曲がっていて差茅に使えません

差茅定規を茅に当てて測りながらに切ります
ヘッジトリマ―で切る際はこんな感じです

ベテラン職人は屋根鋏でこんなふうに切ります

束ねる
長さ一尋(ひとひろ=160㎝)の荒縄で二重に縛って一束とします

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一入亭の屋根を10年間ですべて差茅修理するプロジェクトを2017年に開始しました
屋根面積はおよそ200㎡なので1年間に20㎡づつ葺いていけば10年間で完了する計画です
これまで3年間の経験から、20㎡の差茅におよそ100束の茅がいることが分かりました
また1日6時間の茅拵え作業で30から40束の茅束ができます
なので3日間茅拵えするとその年の差茅に必要な束数を用意できます