2025年9月11日木曜日

藁細工 背負い袋

背負い袋
柔らかくて真っ直ぐなハカマを沢山いただきました
とりあえずそれを綯いながら何を作ろうかなと考えました
そうだ背負い袋を作ってみようと思いました

<寸法> タテ 43㎝ ヨコ 35㎝ マチ 15㎝
<材料> 藁縄 直径 6㎜ 長さ 53m 1本
     三つ縄 直径 8㎜ 長さ 1m 1本
     ミゴ縄 二本どり 長さ 3m 12本
     マニラ麻ロープ 直径 9㎜ 長さ 4m 1本
     栃の実 1個
<道具> 編み機、クリップ小 24個、クリップ中 2個、洗濯ばさみ

菰編み
三つ縄をショートスプライスでとめて円周75㎝の輪縄を作ります
ミゴ縄は中央を30㎝残して両端を丸めクリップで止めます
藁縄は端から引き出せるように束ねます
編み機に輪縄とミゴ縄をかけます
藁縄を編み機の上に置きます
先端は右端のミゴ縄の右8㎝にねじ込んだ洋折釘のさらに8㎝先に出します
右端の折り返しはクリップで押えておきます
左端の折り返しは輪縄に二回巻き付けてクリップで押さえておきます
10目ごとに目印の洗濯ばさみを付けておきます
作りたい大きさまで編めたら奇数の目数(この場合は47目)で編み終わります
編み初めと編み終わりを揃えて編んできたミゴ縄で結びとめます
編み初めと編み終わりの縄が最後の目(48目)になります
底編み
始点と終点を合わせたところが48番目の目、その右を1番目の目とします
底編みは23、24、25番目の目から始めます
左が23、真ん中が24、右が25です
25を前、24を後ろにしてクロスさせます
23を前、25を後ろにしてクロスさせます
24の輪に26を通し26で23を押さえます
25の輪に22を通し26を押さえます
23の輪に27を通し22を押さえます
同じ要領で左右交互に「輪に通し押さえる」を繰り返して編んでいきます
最後は始点と終点の縄を使って編みがほどけないように真結びします
底が編み上がったら裏表をひっくり返します

持ち手つけ
マニラ麻ロープを適当な長さに切って写真のように回しかけます
両端は輪縄と同様にショートスプライスで止めます

背負い縄つけ
マニラ麻ロープを適当な長さに切って写真のように回しかけます

ボタンと止め縄つけ
ボタンは栃の実に2ケ所穴を開けて麻紐を通し本体に結びつけます
止め縄は藁縄を編み縄4本に巻き付けて内側でテグス結びします

使い方
背負い袋

手提げ袋


ボタンの止め方
背負い袋


手提げ袋



巾着
すっぽり入る巾着を作りました
お米を担ぐときはこれに入れれば隙間からこぼれません


2025年8月30日土曜日

藁細工 稲架かけ


    稲架(ハサ)は刈り取った稲を天日で乾燥させるため架台です
そこに稲束を掛けて乾燥させることを稲架かけといいます
藁細工で使う脱穀済みの稲藁もこのようにして干すと長期間保存できます

稲架の建て方
家と狭い庭の間に長さ二間の丸竹を二段にした稲架を南側と東側に建てました
丸太の結束には長さ一尋の麻紐を用いてきつく縛りします

稲藁の束ね方
長さ50㎝の麻紐で根元から15㎝のところをきつく縛ります
この縛り方で長さ二間の丸竹に35束ぐらい干すことができます

干し方と保管
・降雨の場合は濡れないように上段の藁にシートをかけます
・天気の具合により一週間から十日間ぐらい干します
・干した後は集草袋に入れて乾燥した場所で保管します


2025年8月18日月曜日

藁細工 ネコダ

ネコダ 
ネコダ(ネコとも)と呼ばれる編み物にはいろいろな種類があります
最も一般的なものはこの藁で編んだ大型の莚(むしろ)です
岩手県、新潟県、埼玉県、山形県、岐阜県地方などで作られてきました
昔の農家ではこれを畳代わりにしたり屋外で穀物の乾燥などに使いました
                         「技術と民俗 下」

農民のくらしに深く結びついていたことが江戸時代の川柳からも伺えます

       百姓はねこだの上で死にたがり    「誹風柳多留 三」

<寸法> タテ 202㎝ ヨコ 136㎝ 厚さ 2.5㎝
<材料> 叩いた藁 60束
<道具> ネコバタ

縄綯い 必要な縄の長さの算出方法 タテ 202㎝ ヨコ 136㎝の場合

  経縄の本数(A)は間隔を3㎝とし両端は2本にするので (136÷3)+1+2 ≒ 48本
  経縄1本の長さ(B)はタテに両端での耳まつりの分を加えて 202+(8✖2) = 218㎝
  ネコ編みの最初と最後の片道分の縄(C)136✖1.3✖4 = 707㎝

  (A✖B)+ C ≒ 112m

ネコバタ 縦の棒(200✖8.5✖2.5㎝を2本)を鴨居にかけます
     横の棒は杉丸太(直径6㎝)を切り欠いて縦の棒にビス止めします
     上の横棒の上端から下の横棒の下端までの長さはタテの半分=101cmにします

縄かけ 縄をネコバタに経材としてまわしかけます
    繩は引き出しやすい束ね方にしておきます
    ネコバタに縄をかける順序
    ① 竹にからんで
                  ② 上へかけ
    ③ 下へ回す
    ④ 竹にからんで
    ⑤ 下へ回し
    ⑥ 上へかけ
    ⑦ ①から⑥までをくりかえす


ネコ編み(編み始め)
最初の片道は緯材として縄を用いる
右下から編む

ついで藁を二手に分けて規則的に編んでいく

二手の藁をAとBとする

AとBはそれぞれ6、7本の藁からなる

経縄の前後から回しからめて一撚りする

さらに次の経縄にまわしからめていく

注意点 編み目をたてに詰める ⇒ 八手ごとに両手の指で押える
    
    全体の幅を一定にする ⇒ 一段ごとに幅を測って正しいか確かめる

    折返しをきっちり編む ⇒ 藁束にねじりを効かせた状態でターンする

    段を水平に保つ ⇒ 傾いたら足し藁を加減して水平に戻す

ネコ編み(端の折返し)
上の束を芯縄の回して下から手前に引き出します
下の束を芯縄に回して上から手前に引き出します
下の束を上にあげて右隣りに入れます




編み進んできたら下の横棒のビスを外して丸竹を下げて向こう側に回します
同時に下の横棒の両端に重りを下げて経縄が張るようにします

ネコ編みの最後に近づいて経縄に編みワラが通しにくくなってきたら横棒から外します
さらに一旦竹竿を外して始まりの端を外し終わりの端の耳に竹竿を通して吊り下げます
以下工事中
耳まつり





2025年7月23日水曜日

藁細工 通し針


鍋敷や草履作りではこれが必需品という方も多いでしょう
それでなくてもいろいろと使い道のある道具です
市販品はないと思うのでご自分で作ってみてください

<寸法> 長さ 18㎝ 幅 1.5㎝
<材料> 針金ハンガー、アルミ針金 直径2.4㎜ 2m、割りばし 1膳
<道具> ペンチ、布

針金ハンガーは36㎝に切り、中央部16㎝の被覆をはがし、丸みをつけて半分に曲げます
(上の写真参照)

さらに被覆の先を5㎜直角に曲げます
被覆のところに半分に切った割りばしを挟みます
アルミ針金を4㎝割りばしに沿わせて、割りばしの先端部からきつく巻き付けていきます
数回巻いたらペンチで挟んで間を詰めます
ある程度巻くと隙間なく巻けるようになります
終端部は少し戻るように巻いてペンチで締めます