2021年12月30日木曜日

ゆく年くる年 2021‐2022

2021(令和3)年 回顧展

うし

細工
ことしあらたに作った作品はわずかです
新居に移ったのとわら工芸サークルの活動が中止になったのが影響しました
それでもわら工芸サークルの仲間との藁遊びを何回もしました
それは作り方の再確認になったしコロナ禍にあってはそれ自体楽しいことでもありました

タコ

とり

しめ縄 for 2022
細工
自分で考えながらいろいろなものを作りました
その出来栄えはまちまちでした
手提げかごは気に入りましたが御用かごにはちょっとがっかりしました
そのほか生活雑器を思いつきレベルで作りました
手提げかご
自在鉤ランプ
たけ de ツルシマス・ツリー

たけ de 非常ライト入れ

四ツ目かご(背高)
御用かご

一閑張り手提げかご

たけ de 仕込み洗剤入れ
葺き
2021年は一入亭の茅葺き屋根を10年かけて全面修理する計画の5年目でした
当初は正面左側を予定していましたが痛みが激しい後中門の正面を差茅で修理しました
作業の詳細は茅葺き日記に記載しました

一入亭
昨年は体力的に過酷だったので今年は日程に余裕をもたせて作業しました
例年より葺く屋根面積も狭かったので楽でした
表面が少々波打っていて仕上がり具合はいまひとつでした


2022(令和4)年 展望

とら

手仕事をこっちに持ってくる
藁細工や竹細工などの手仕事を「あこがれ」だけに終わらせないというのが願いです
「あこがれ」とはきれいだなすごいなでも高いなと思いを寄せているだけの状態です
その先へ行かないと手仕事はすたれてしまう

藁細工展「ふくしま藁の文化」を見て来た知り合いが感心して言っていました
「ほんと藁で何でも作れるんだなぁ」と
ではではと後から見に行って藁で「いろんなもの」を作れることを改めて実感しました
「何でも」ではないにしろ「いろんなもの」は作れると
砥石袋 「ふくしま藁の文化」展示品
その「いろんなもの」は現代の生活の中ではほとんど使われていません
使われていないだけでなく藁細工に関心を持っている人すらわずかです
その広い展示場で展示品を2時間ほど見ていた間に他の入場者を見かけませんでした

手仕事を「あこがれ」で終わらせないためにはいったい何をしたらいいでしょう?
それがなかなかはっきりしませんでした
やっとこのごろ手仕事をこっちに持ってくることかなと思うようになりました


いま所属しているわら工芸サークルでは藁細工の売買や個展のことが軽く話題になります
これが手仕事への「あこがれ」のひとつのカタチなのだと思いながら聞いています
「どこそこのだれがつくった何々はすごくきれいで何千円だ」とか
また様子のいい作品ができると「これはいくらいくらで売れるよ!」とか

ものごとをすぐに金銭に置き換えて考えるのはいまの世の中の習いです
このようにして手仕事も金銭に置き換えられて「あこがれ」になるのです

手仕事を生業にしたい人やその作品を金で手に入れたい人がいてもおかしくありません
それがいまの世の中の成り立ちですから

おかしくはないにしても生活の中に息づいてきた手仕事はこうしてつぎつぎ失われます
手仕事の製品はたいてい高価でとても普段使いなどできないからです
そして手仕事はただの「あこがれ」となります

このような立ち位置が変わらないと手仕事は滅びるでしょう
手仕事の終焉は人間らしい暮らしの終わりでもあります
どうしたらいいのでしょう?


手仕事をあっちに置いておくのではなくこっちへ持ってくるのです
手仕事を売り買いのただなかに埋没させず日々の暮らしの中に取り戻すのです
自ら作り自ら使うという失われた習慣を再び身にまとうのです

7000年前の遺跡(東名遺跡・佐賀県)から500点もの竹かごが発見されたことがあります
そして現在使っている竹細工の殆どの技術が既にその頃完成していたのが分かったのです
竹細工がいまに伝わっているのは人々がそれを生活の中でずっと作り使い続けたからです

手仕事はその製品を実際の生活の中で使い眺めて効用を味わえるだけではありません
現代の生活ではこちらの方がより重要とも思えるような数々の恩恵を人にもたらします
たとえば

手仕事でものを作ることが達成感や気力の源泉となり生活にハリを産む
手仕事を人と一緒にすることで人とのつながりが維持され孤立の防波堤になる
手仕事の材料を栽培や採取することなどを通じて自然に触れその大切さを再認識できる

このようにして手仕事は自分と人と地球を結ぶ縁(よすが)となります
視点を変えればほかにももっと手仕事のかけがいのなさが見えてくるはずです

手仕事を「あこがれ」に終わらせずふだんの生活の中に置き直す
それが手仕事をこっちに持って来るということです
これを新年の言志とします
手仕事を 飾る門こそ 福来たれ
細工
2022年は農工大のわら工芸サークルの活動が再開され2年生になる見込みです
2年生ではコロナ以前はべんけい、円座、深沓、蓑などを作ることになっていました
制限されたサークル活動になるのでしょうからどこまでできるか不透明です

サークルでの製作のほかに自分が作りたいものを考えて作ることにします

2023年の干支の卯はあまり藁細工を見かけません
考えながら作ることになるでしょう

年末にはまた正月飾りを作って兄弟友人に贈ることにします

細工
生活関連のものをいくつか基本をきちんとおさえて作りたいと思います
何を作るかはこれから考えます

葺き
2022年の春は腐朽が進んでいる後中門の右側を差茅をします

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